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昔ながらのエコな製品 その3 〜 紙のお香 〜 [メイド・イン・フランス]

 短いシリーズになってしまいますが、今日が最後です。

 

 いい香りを出しながら燃える紙パピエ・ダルメニ(Papier d'arménie)(「アルメニアの紙」の意味)。でも、この紙が作られているのはアルメニアではありません。1885年からずっと変わらずパリ近郊のモンルージュで作られ続けてきました。

 

Paris_Montrouge.jpg

 

 19世紀末、フランス人オーギュスト・ポンソは、アルメニア人たちが家の中で安息香という樹脂を燃やして香りを楽しんでいるのを発見します。フランス人にもこの習慣を広めたいと思い立ち、薬剤師のアンリ・リヴィエに相談します。

 

 アンリ・リヴィエは、樹木から採取された安息香の樹脂を90度のアルコールに溶かし、吸い取り紙の台紙に染ませるという方法を考え出します。

 

 こうして作られた紙のお香は「パピエ・ダルメニ」と名付けられ評判になります。下記写真をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2009年10月2日放送)

 

papierarmenieTV.jpg

 

 現在、パピエ・ダルメニの製造と販売を行っているのは、アンリ・リヴィエのひ孫にあたるミレイユさん。そして製造方法はオリジナルからまったく変わっていません。

 

 98%の安息香と2%の“秘密の魔法の粉”をアルコールに入れ約5ヶ月間漬け込み、混ざり合った液体はさらに樽に移して5ヶ月間寝かせられます。

 

 こうして出来た液体に吸い取り紙を約一分間浸し乾燥させます。

 

 従業員9人で、年間2百万枚を製造するそうです。このうちの10%が輸出用で、日本人やカナダ人に人気とのこと。

 

 一枚の吸い取り紙で36回お香が楽しめます。下記のように冊子風に仕上げられ、一冊で36枚(12頁 x 3枚 = 36枚)つづりになっています。

 

papdarmenie.jpg

 

 それにしても「安息香(ベンゾイン)」ってどんな香りなんでしょ?

 

 タイ、ラオス、ベトナムなどが産地のようでですが、甘いバニラのような、わりに強い香りだとか。

 

 ミレイユさんは、心が休まる香りだとおっしゃっていました。

 

 

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******


「今日は僕の誕生日。仲間が“いつもさわやかでいられるように”とプレゼントをくれた。デオドラント香水、そしてシャワージェルにウエットティッシュ。『すごい、同じテーマで統一してくれたんだね』と言ったら、そうではなく、皆がそれぞれに選んだんだそうだ。ということは……」

 

VDM (Vie de merde)より




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コメント 4

orange

昔、バスでライン川を超えて、コルマーに行った時、
細い露地に香料のお店があって「ああ、フランスは香りの国だ」と
思ったことを思い出しました。
by orange (2011-07-01 23:14) 

carotte

orangeさん
フランスに入国してすぐに気がつくのがトワレや香水の匂い。これで体臭を消すというのがあちらの習慣なら、火を使って香を焚くというのは東洋の習慣ですね。私も部屋の匂いを消したい時は、ラベンダーのお線香を焚いたりします。
by carotte (2011-07-02 10:24) 

opas10

商品も昔ながらですが、製造方法もかなり昔ながらなんですね。重さを未だにてんびん秤で測っているのがものすっごい驚きでした!
by opas10 (2011-07-03 11:48) 

carotte

opas10さん
あのてんびん秤でこれくらいというのが代々伝えられているのかもしれません。それに、てんびん秤は、思いのほか誤差がないんじゃないかと思うんですよ。
by carotte (2011-07-03 18:03) 

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