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彫像の十字架 [地方の小さなできごと]

 今日から3連休!

 予報によれば時々雲が出るようですが三日とも晴れ。

 このところずっと週末は雨続きで、この半月、ろくな天気じゃなかっただけに嬉しいですね。外に出て太陽の光を満喫したいもんです。

 さて本日は、ブルターニュ地方の小さな町で起きた出来事です。取るに足らないようでいて、実は深い意味を持つ出来事です。

Paris_Ploermel.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年10月30日に生放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばk、mらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 一般のフランスの町や村と同じように、ここプロエルメル(Ploërmel)もカトリック教会を中心に出来た町です。

 この町のサン・ジャン=ポール2世広場にあるこの彫像。ポーランド出身の第264代ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世(フランス語ではジャン=ポール2世)の彫像です。

 2006年にロシアの芸術家より寄贈され、ここに設置されました。

 しかし、この度、国務院(行政訴訟の最高裁判所のような機関)の決定により、彫像の上にある十字架を撤去しなければならなくなりました。

 と言うのも、十字架は「行政は宗教的に中立であるべき」という原則に反するというわけです。

 この決定を聞いて地元の人たちが像を見にやってきました。最後の姿を見ておこうということでしょうか?

 「ひどい話ですよ。十字架がそんなにいけないですかね。ブルターユ地方には信者もいますし、十字架ならあちこちにありますけど、誰も問題にしてませんよ」と年配の男性。

 「あの十字架は目印なんですよ。それに十字架があるから像に意味があるんです。国務院の決定は残念ですね」と若い男性。

 この決定にネット上では議論が巻き起こっています。

 そしてこの話を聞いたポーランド政府が、作品を守るために像全体をこのまま引き取ってもいいと提案しているとか。

 そこでやってきたのがポーランドのTV局の取材班。

 「フランスが十字架を撤去するというのであれば、我々はこのままの姿でこの彫像を引き取ることをご提案させていただきます」とリポーター。

 ポーランド出身の偉人ですからポーランドならフランスのような問題は発生しないということかしら?

 町長さんはと言えば、この場所を個人に売却することでこの問題に決着をつけたいとしています。

 公共の土地でなければ十字架があっても何の問題もないというわけです。

 この彫像は設置される前から物議を醸し、反対のデモが大々的に行われる中、設置されてしまったようです。興味のある方は→こちら

 かなり大掛かりなデモですね。反対派は、放っておけば国家と教会の分離が危うくなると主張。

 一方、賛成派の人たち、特に町長さんは、この像は宗教的シンボルなどではなく、プロエルメルの大切な財産であり風景の一部である、さらにこれは政治家の像であると主張しています。

 この対立が10年以上前から続いており、行き着くところまで行って、結局、国務院の判断を待つということになったようです。

 その国務院の判断が出た以上、このままというわけにはいきません。6ヶ月以内に十字架を取りさらなくてはなりません。

 この問題、どのように解決されるのか気になります。


******* フランス人のつぶやき *******


今日、私は店で働いている。ある女性がやってきて陶製の像を購入すると、わざと包みごと床に落とした。当然、像は割れて粉々に。すると女性はそれをプレゼント用に包んでくれと言う。義理のお母さんへのプレゼントだそうだ

VDM(Vie de Merde)より



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