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食の愛好協会3 vol.3 [フランスのグルメ]

 3月に入りました。あと三週間もすれば春がやってきます。

 

 この時期になると、そろそろ冬にはサヨナラを言いたくなってきます。

 

 さて、シリーズの三回目は、“ナンシーのベルガモット(Bergamote de Nancy)”。いい香りの甘いアメです。

 

 フランス北東部の都市ナンシー(Nancy)を訪ねます。


Paris_Nancy.jpg



 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2017年2月22日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 

 鮮やかな色の重々しいガウンを羽織った方々が、ナンシーのベルガモット愛好協会の皆様方です。設立は1993年。

 

 ベルガモットとは、このオレンジのような果物のこと。果実を食べるというより、もっぱら香り付のために使われるそうです。

 

 その香りを使ったアメが本日の主役。脇を固めるのがこの愛好協会のメンバー。

 

 やっぱりここでも音楽を合図に集会が始まります。

 

 「私はナンシーのベルガモット愛好協会の騎士を務めています。このアメの作り方を守るのが私の役割です」と女性。

 

 騎士団が見守る中、ステファヌさんが作業を始めました。

 

 まずは砂糖をドロドロに溶かします。その中に、ベルガモットのエッセンシャルオイルを加えます。

 

 よく混ぜ合わせたら、大理石の作業台に薄く伸ばしていきます。

 

 「作業は手早く済ませなくてはなりません。ドロドロに溶けた砂糖は150℃にもなります」とステファヌさん。

 

 適度に冷めた頃に碁盤の目のような型を押して、大理石からキレイに剥がれたら大成功!(拍手)

 

 これを切れ目に沿ってバラバラにして、さらに冷やしたら “ナンシーのベルガモット” の出来上がりです。

 

 早速、試食してみましょう。どんなお味なんでしょう?

 

 ベルガモットの香りの紅茶がアールグレイですから、あんな感じの香りがするようです。

 

 このベルガモットという果物はイタリアが原産国だとか。

 

 「この地域はローマの支配下にあったシキリア属州の王の統治下にありましたから、2〜3世紀にはすでにベルガモットがあったんです」と協会の会長さん。

 

 こちらはロレーヌ地方で最も古いお菓子屋さんLefévre-Lemoine(47 Rue Henri Poincaré, 54000 Nancy)です。創業は1840年。

 

 今のお店の名前とは別に創業当時から使われてきたLefévre-Deniseという名称でもお菓子を製造しています。

 

 五世代にわたって続いてきたナンシーのエンブレムのようなお店だそうです。

 

 「こちらに私たちが作ってきたベルガモットのアメのコレクションがあります。こちらのは私の曽祖父の時代のものです」と5代目のティエリーさん。

 

 ベルガモットの香りは18世紀頃からナンシーでよく使われていたそうです。

 

 このアメが生まれたのは1850年のこと。その生みの親が、ナンシーでお菓子屋を営んでいたドイツ出身のジャン=フレデリック・ゴドフロワ・リリシュ(Jean-Frédéric Godefroya Lillich)だったそうです。

 

 それ以来、ナンシーのあちこちのお店でこのアメが製造・販売されてきたそうです。

 

 この “ナンシーのベルガモット” はフランスで唯一IGP(地理的表示保護)を獲得したアメだそうです。

 

 それを知ってか、誇らしげにナンシーの街を行進していく愛好協会の方々でした。

 

 続く・・・。

 


 

******** フランス人のつぶやき *******

  

 

「今日、5歳になる娘リリーに教えられた。『テーブルの上に3つのアメがあります。ママとリリーはいくつもらえばいいでしょう?』娘は私をチラッと見ると続けて言った。『リリーが3つでママはゼロ。だってママはダイエットしなくちゃいけないもん』」

 

VDM (Vie de merde)より




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