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ミディ=ピレネー地方 ブログトップ
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最も美しい村5 [ミディ=ピレネー地方]

 シリーズの最後は、ミディ=ピレネー地方の小さな村カステルノー=ドゥ=モンミラル(Castelnau-de-Montmiral)を訪ねます。

 人口は約1000人、密度は1k㎡になんと12人ほど。

 前の村々に比べると人口は多いのに密度は低いとなると、面積が広いということになりそうです。

Paris_CastelnauDM.jpg



下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年5月18日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 丘の上の村カステルノー=ドゥ=モンミラルは、百年戦争や宗教戦争などフランスの戦いの歴史とともに歩んできました。

 そして、14世紀から15世紀にかけて有力な封建領主がこの地を治めていたことも知られています。

 石畳の通りを歩けば、その歴史の片鱗を見ることができます。

 「こうして散策しながら昔の姿を想像しています」と女性。

 なんだか歴史のロマンをお楽しみのようですが、村の歴史には暗い時代もありました。その一つがカトリックとプロテスタントが激しく対立したユグノー戦争。

 しかし、村は13世紀に作られた城壁に守られプロテスタントの攻撃を阻止することができたそうです。

 集落の北側には広大な森が広がっています。グレジーニュの森と呼ばれ、広さは3,600haもあります。どおりで人口密度が低いわけです。

 森はこのように要塞化された家で守られています。

 その中の一つにお住まいなのがガデス一家。ここはChâteau de Mayraguesというワイン農家。母親のロランスさんと息子さんのダンカンさんが経営しています。

 「ここでは1609年からワインが造られてきました。かつては50,000haにわたってブドウ畑が広がっていたようです。今はだいぶ小規模になっていますが、この地で今もなおワインは作られ続けているんです」とオーナーのダンカンさん。

 フランスで最も美しい村のワイン、飲んでみたいですね。

 村の歴史に詳しいロランスさんが村を案内してくれました。広場の一角に建つ柱Le Pilori。

 「この柱には罪を犯した人をくくりつけて大衆の前にさらしたんです」

 つまりは、さらし台というわけです。

 さて、ぐるりと村を囲んでいる城壁の一部は18世紀に壊されて遊歩道に生まれ変わっています。

 その道はこんな見晴らしのいい場所へと繋がっています。ここからならグレジーニュの森もピレネーの山々も望むことができます。

 この村のもう一つのお宝が教会です。美しい天井画。礼拝堂には14世紀の豪華な十字架の聖遺物が展示されています。

 小さな村にこのようなものがあるとは・・・。かつての繁栄ぶりがしのばれます。

 村のお宝はこれだけではありません。こちらの建物の中には木造の螺旋階段があります。

 「この階段は1848年に作られたものを考えられています。ここには家具職人の一家が暮らしていましたから、その職人が作ったのではないかと言われています」

 アールヌーヴォーの走りのようなデザインですね。

 古い建物に囲まれた村の広場。カステルノー=ドゥ=モンミラルは、フランスの最も美しい村の称号にふさわしい村でした。

 終わり。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、6歳になる娘が、わが家のネコに宝探しをさせるという。おかげで、家のあちこちにキャットフードがばらまかれた・・・[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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ミディ=ピレネーの橋4 [ミディ=ピレネー地方]

 橋シリーズの最後は、アヴェロン県にある鉄道橋ヴィオール高架橋を訪ねます。

 今回の橋は鉄でできています。

Paris_ViaduDV.jpg



下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年5月11日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 アヴェロン県とタルヌ県を結ぶ鉄橋。地上116メートルのところに架けられています。

 下から見上げると複雑に絡み合った美しいレースのようですが、遠くからみるとシンプルで華奢な感じに見えます。

 谷に下りてもう少し詳しく橋を見学してみましょう。

 橋を支える土台は石でできています。

 「橋の重量は3,800トンですから、それぞれで1,900トン分を支えていることになります」と国鉄職員の方。

 あれ、国鉄はストライキ中。こんなところで働いてていいんですかね???

 それはさておき、縦横無尽に組み立てられている鉄骨部分を近くで見てみましょう。

 ものすごい数のリベットが使われています。その数100万本。

 工事が始まったのが1895年。鉄骨の組み立てはご覧の通り作業員の手作業でした。

 いやはや足が震えます。あの足場がボキッと折れたらまっさかさまに谷へ転落・・・。

 工事はご覧の通り、両端から少しずつ始められました。

 徐々に二つの距離が縮まって、最後にカチッと連結されたのでした。

 完成は1902年。7年の歳月が流れていました。

 「どうやって繋がるのか、こんなやり方で大丈夫なのかと、皆、興味津々だったようです。地元の人たちは散歩がてら工事の様子を見物していました」と著述家のダニエルさん。

 ダニエルさんたちがおしゃべりしている間に列車が高架橋を通過していきました。毎日14本列車が通過するそうです。

 「毎日通りますが、ここからの眺めはとても素晴らしいです」と乗客。

 橋の長さは460メートル。時速80キロで走っても6分弱かかります。となると外の風景をわりにゆっくり楽しむことができそうです。

 さて、この橋、作ったのはあのエッフェルさんかと思いきや、別の方でした。

 設計したのはこの方、ポール・ボダン。コンペで選ばれたようです。

 応募者の中にはエッフェルもいましたが、選に漏れたらしい。

 100年以上も前にできた鉄橋ですが古さを感じません。それもそのはず、1年前に修復を終えたばかり。

 こちらは端に下を流れるヴィオール川で釣りを楽しむのが日課になっているフレドさん。

 「あの橋はこの地域の宝ですからきちんと保存しておかないといけないですよ」

 ヴィオール高架橋はまだまだ活躍を続けられそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、重要なミーティンングがあったのに、列車が2時間遅れているという。親切なことに国鉄は代替輸送を用意していた。問題は、それを公表しなかったこと

VDM(Vie de Merde)より



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ミディ=ピレネーの橋3 [ミディ=ピレネー地方]

 橋シリーズの三回目は、スペイン国境に近い小さな村リュス=サン=ソヴール(Luz-Saint-Sauveur)にある橋を訪ねます。

 その名もナポレオン橋。人口1000人にも満たない小さな村に、時の権力者の名前の付いた橋があるとは・・・。

Paris_LuzStSaveur.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年5月10日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 雪をかぶったピレネー山脈の見える峡谷。ここに架かるのがナポレオン橋。

 近づいてみると・・・あっ、バンジージャンプやってます。恐ろしい・・・。

 この橋の建築は第二帝政時代、つまりナポレオン三世の時代にさかのぼります。

 19世紀の中頃、この峡谷を流れる川が氾濫し、すべての橋を破壊してしまいます。

 そこで断絶してしまった二つの岸をもう一度つなごうと橋の建築に乗り出したのがナポレオン三世でした。

 ピレネー地方を愛していたナポレオン三世は、妻のウジェニーを連れて度々保養に来ていたとか。

 橋は、川が氾濫しても影響を受けないようにと、この高さに作られたようです。川からの高さは72m、22階建てのビルに相当します。

 工事が始まったのは1859年。完成するまでに3年かかりました。工事中の写真が残されていました。

 「まずは足場の建築から始められました。あの見事なアーチも木造の骨組みから作られました」

 確かに、木造の足場とアーチができているのが分かります。これが石と鉄の欄干になって完成しました。

 「この石のアーチが見事です。このアーチが橋を支えているんです。そして壁、その上の橋桁。どれを取っても素晴らしいですよ」と村の歴史に詳しい住民の男性。

 拡大画像で見ると当時の橋の専門家たちいかに頭をひねって完成させた橋かがよくわかります。

 アーチの一番高いところにはナポレンのNの文字が取り付けられています。

 ナポレオン三世が夫婦で保養に訪れていたのは村にある温泉施設でした。パネルには二人がここに2ヶ月滞在したことが書かれてあります。

 現在はリノベーションされていますが、当時のままに残されているものもあります。ここは皇后ウジェニーが温泉に浸かっていたお風呂です。大理石でできています。

 ウジェニーどうやら不妊治療できていたようです。

 数ヶ月後、皇后が妊娠したため、温泉保養が瞬く間に一大ブームとなりました。

 それから160年ほどのちの今は、バンジージャンプの地になっています。また最近ではジップラインも完備されました。

 「ここは深い峡谷になっていて、そこを川が流れています。しかもこの見事は橋。これほどのロケーションは他にないですよ」とアドベンチャー・パークの責任者。

 ナポレオン三世が作った橋は現在も色あせることなく人々に愛されているようです。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、バンジージャンプを初めて体験してわかったことがある。それは、私は危険な目にあった時、最初に鼻をつまむ習性があることだ

VDM(Vie de Merde)より



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ミディ=ピレネーの橋2 [ミディ=ピレネー地方]

 橋シリーズの二回目は、モワサックにある、ちょっと珍しい橋を紹介しましょう。

 モワサックは、前回のカオールと同じようにサンティアゴ・デ・コンポステラへの巡礼路にあります。

Paris_Moissac.jpg



下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年5月8日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 こちらはガロンヌ運河。あのワインの産地で名高いメドック地方のあるジロンド河口に注ぎ込むガロンヌ川と、ミディ運河の終点となる都市トゥルーズを結んでいます。

 フィリップさんはニュージーランド出身。運河をボートで旅しています。

 「素晴らしい景色です。毎日、違った風景を見せてくれるんですよ」

 そのフィリップさん、いつの間にか橋の上を航行していました。

 これが今回紹介する運河に架かる運河の橋、カコール運河橋(Pont-canal du Cacor)です。

 下を流れるのはタルン川。運河が橋を使って川を渡っているということになります。

 この橋にたどり着くためには、まずはモワサックの町を通り、小さな可動式の橋と二つの水門を通過しなくてはなりません。

 カコール運河橋はフランスの三大運河橋のひとつ。その長さは356m、幅は12.48m、トゥルーズ製のレンガとケルシー産の白い石でできています。

 ゴシックとはまた異なり、丸いアーチが美しいですね。

 この橋のおかげで、川と運河が交わることなくそれぞれがそれぞれの目的地へと流れていくことができるのです。

 カコール運河橋が作られたのは1846年。ちょうどミディ運河を延長して、ボルドーと地中海沿岸の町セットが運河で繋がった年のことでした。

 1930年、モワサックは大洪水に見舞われます。120人が犠牲となり、タルン川にかかる鉄道橋も破壊されてしまいました。

 写真の向こうに写っているアーチの連なる橋はカコール運河橋です。あれだけの水の重さに耐えられる橋だけあって、大洪水にもびくともしなかったようです。

 「そのため、1931年から32年の2年間、新しい鉄道橋がかかるまで、この運河橋を一時鉄道が走っていたこともあります」とモワサックの文化財担当の方。

 タルン川の水面をスイスイ走っていくボート。運河橋の下をくぐるのが一番楽しいといいます。時にはモーターボートも走っていきます。

 「ここはよく通ります。何と言っても素晴らしい橋ですからね。幅があるのでゆっくりくぐりながら叫ぶと響くんですよ」とボートクラブの会長さん。

 ああ、確かにこだましてました。

 橋の上ではボートと人間がのんびり渡っていくのを、小鳥たちがさえずりながら見守っていました。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、彼女の飼ってるオウムが叫んだ。『ええ、愛してるわ、ローラン!」僕はローランではなくフィリップだなんだけど・・・

VDM(Vie de Merde)より



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ミディ=ピレネーの橋1 [ミディ=ピレネー地方]

 今日から4回のシリーズでフランス南部ミディ・ピレネー地方の橋を紹介します。その造形美をお楽しみください。

 第一回目の今日は、ワイン産地でありサンティアゴ・デ・コンポステラへの巡礼路にもふくまれているカオール(Cahors)の橋。

Paris_Cahors.jpg



下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年5月7日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

 

 カオールの町を流れるロット川。この川に架かるのがヴァラントレ橋。

 ご覧ください、この優雅な佇まい。

 「一度見たら必ずもう一度見ます。この橋がなかったら虚ろな気分になってしまいますよ。なんといっても町のシンボルですから」と観光ボートの船長さん。

 この橋はボートから眺めるのが一番いいようです。

 橋の下をくぐるためには水門を通らなくてはなりません。

 「ゴシック様式のアーチ、その上の馬の背のようになった橋桁。中世の橋の特徴がよく表れています。また三角の山形になった橋脚の水よけも特徴的です。これが橋脚を守っているんです」とガイドさん。

 14世紀、100年戦争の時代に作られたこの橋は、軍の防衛施設でした。3つの要塞化された塔が町への侵入者を監視していました。

 しかし、谷間に作られた橋は防衛としての役割は果たしていなかったようです。

 「あちらの丘にヤギを連れて行くのに使われていました。つまり、この橋は実用として作られたのではなく、市民の財力と権力の象徴として作られたのです」

 172メートルある橋の上をサンティアゴ・デ・コンポステラへの巡礼者が歩いていきます。

 橋の美しさにふと立ち止まって見入っている人もいます。

 「見事な中世の橋ですね。タイムトリップしたような気分ですよ。遠回りしてでも見る価値があります」と男性。

 「何枚も写真を撮ってしまいました」と女性。

 しかし、かつてヴァラントレ橋はこれほど静かな橋ではなかったようです。

 1995年くらいまでラッシュ時には橋の上で渋滞が起きるほどでした。写真家のジャン=ルイさんが撮影した写真がそれを物語っています。

 ジャン=ルイさん、橋の塔の一つに貼り付いた悪魔の写真を撮り続けていたそうです。

 というのも、この悪魔、毎晩ここにやてきてははめ込んである石を取り外して行くと言い伝えられているからです。

 もし本当にその瞬間をカメラに収めることができたら大変なスクープです(笑)。

 この悪魔の伝説について興味のある方は以前の記事を→こちら

 ジャン=ルイさんのスタジオには四季折々の橋の写真が保管されています。

 丈夫そうで優雅なヴァラントレ橋は、水源に近い場所にあるため、19世紀以来、地域の住人に水を供給するのにも一役買っているそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、数学の試験だった。試験官の先生が僕の身分証明書を手に取り写真を見た途端、こらえきれずに大笑いしながら立ち去っていった・・・

VDM(Vie de Merde)より



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鋭鋒のポントン [ミディ=ピレネー地方]

 寒い冬に飽き飽きしてきたこの時期になると、カーニバルの季節が始まります。

 今年のマルディグラは来週の火曜日。本格的にシーズンが始まるのは来週になってからのようです。

 調べたところ、マントンのレモン祭りもニースのカーニバルも17日から始まります。

 どちらも華やかで気分がぱっと明るくなります。

 さて、日曜日はいつもなら週末旅を紹介しているところですが、残念ながら先週は放送がありませんでした。

 そこで今日は別の話題をお伝えすることにします。とは言っても、今回も雪山。ちょっと寒そうで怖そう〜な場所へご案内します。

Paris_PicDMidi.jpg

 

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年2月9日に生放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ここはピレネー山脈の横たわるフランス南部にある鋭鋒ピク・デュ・ミディ(Pic du Midi)の山頂です。

 何やら作業員の方が橋のようなものを組み立てています。

 何かと言えば、新しく設置されたアトラクションの一つ。

 橋の上に行ってみると・・・床がガラス張り!遥か下に小さな雪山が見えます。

 「ちょっと腰が引けますが、反面、行って見てみたい気持ちにもなります。宙に浮いているような感じですね」と男性。

 「景色の中に溶け込んだような、空の中を歩いているような感覚になります」と別の男性。

 この橋、言わば断崖絶壁にガラス張りの飛び込み台のようなものがせり出しているような物体。長さは12メートルあります。

 仏語でポントン(ponton)(浮き桟橋)と呼ばれています。

 工事は三ヶ月前に始まりました。これは1月30日の様子。

 どうやらパーツをヘリコプターで運んで、作業員がそれを組み立てていくという進め方のようです。標高2,877メートルでの作業は命がけですね。

 「この環境での作業は簡単ではありませんし、大きな危険を伴います。でも無事に完成できて嬉しいですね」と作業員の一人。

 この日は、翌日(2月10日)のオープンに備えて最後の準備が行われていました。

 足元には荒海が凍りついたかのように雪山が連なっています。

 前回紹介したエグアル山の頂上には気象台がありましたが、このピク・デュ・ミディの山頂には天文台があります。

 この丸い屋根がそれ。真ん中からぱかっと開くんでしょうね。大きなアンテナも立っています。

 「この風景を、あのせり出した橋の上から見れば感動すると思いますよ」と責任者。

 ここに天文台が設置されたのが140年前のこと。科学者はもちろんのこと、観光客も訪れるピレネー地方の名所になっています。

 そこにポントンという新しい名所が加わりました。

 ここに立って、雄大な自然の風景を見てみたいような気になりますが、やっぱりちょっと怖いですねえ〜。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、雪のため歩いて出勤した。一度も転ばずに来られて、ああ良かったと思っていたら、200メートル手前で犬のフンに滑って転んだ [ふらふら]

VDM(Vie de Merde)より



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歴史ある学校3 [ミディ=ピレネー地方]

 シリーズの三回目は、フランス南部にある小さな村の学校を訪ねます。

 ここの学校は歴史的建造物として文化財に指定されているとか。

 一体、どんな建物なんでしょう?

Paris_Bioule.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年9月6日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 人口1,000人ほどの小さな村ビウル(Bioule)はアヴェロン川の岸辺にあります。

 木々の間から見えているのはお城。ビウル城です。

 入り口から子供たちがどんどん入っていきます。何かの見学旅行でしょうか?

 実は、このお城の中に本日訪ねる学校があるのです。

 子供たちが劇遊びをしている部屋は、かつての武器所蔵室。

 ダンスを楽しんでいる部屋は、かつての厩舎。

 「ここに学校があって運が良かったなと思います。新しく建物を作らなくて済んだから」と男の子。

 なんだか現実的なご意見ですね[あせあせ(飛び散る汗)]

 「大昔に建てられたお城だから、ここには騎士がいたんだと思います」と別の男の子。

 ビウル城は13世紀に建てられました。そして、何世紀もの間、この地域の領主だったカルダイヤックの居城でした。

 かつての居住用の部屋と居間は、現在、教室になっています。暖炉だった場所にはパソコンが並んでいます。

 ギターを弾いて子供達に歌を教えているのは、この学校の元教師。

 30年前、毎日子供達がお城で勉強するのを見て感動したそうです。

 この部屋はリハーサル室として使われていますが、かつては武器所蔵室でした。

 四方を壁画に囲まれた立派な部屋です。

 「こちらはカール大帝(フランスではシャルルマーニュ)が描かれています。修復されてここまできれいになりました」

 描かれたのは15世紀頃。

 この部屋は誰でも使うことができます。

 そして、劇を上演したりコンサートを開いたりと、様々な催し物に使われています。

 この男の子たち、騎士を演じて楽しんでいるようです。

 「このお城には長い歴史があります」と赤いTシャツの男の子。

 なんだかちょっと演出家風の話しぶり。

 「僕たちは騎士を演じてます。ここは古いお城だから騎士をやるのは当然です」と別の男の子。

 さて、こちらの年配の男性は村長さん。もちろんこの小学校の卒業生です。

 村のお宝であるこのお城を守るのも村長さんの大切な仕事。

 村長さんが案内してくれたのはお城の礼拝堂。

 「ここにはキリストの一生を40のシーンに描いた壁画が残されています」と村長さん。

 カルダイヤックはフランス国王の側近だったようです。これだけ立派なお城を建てることができたのは、そのためだったかもしれません。

 お城に学校ができたのは今から100年以上も前の1889年。

 教室の中で勉強に励んでいる子供達の邪魔にならないように、お城の見学は土日と夏休みの8月に限定されています。入場料は3ユーロ。

 続く・・



******* フランス人のつぶやき *******


今日、5歳になる息子がお城ごっこをして遊ぼうと言う。私にドラゴンを渡すと言った。『パパがドラゴンをやるんだよ。いつも叫んでるし、お口が臭いからちょうどいい』

VDM(Vie de Merde)より


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山頂のコンサート [ミディ=ピレネー地方]

 先日、友人がジャズの楽譜をUSBメモリーに入れてプレゼントしてくれました。

 

 これがあれば大抵のジャズナンバーは対応できるというシロモノで、大喜びで短パンのポケットに入れて持って帰ってきました。

 

 その日は暑〜い一日で1.5キロほどの道のり歩いただけで汗びっしょり。家に戻るとすぐに着替えて汗まみれの衣服は洗濯機に放り込んで洗うことに。

 

 しばらくして、はっと気がついた。

 

 USBメモリーをポケットに入れっぱなしにしていたことを[あせあせ(飛び散る汗)]

 

 時すでに遅し。洗濯物は洗いあがってました。

 

 ソニー製のUSBメモリーは幸い飛び出すこともなくポケットに収まったままで、見た目は大丈夫そう。

 

 恐る恐るパソコンに差し込んでみると・・・何事もなかったかのように普通に読めるではありませんか!

 

 水に浸かっても大丈夫とは、いやはや驚きました。

 

 それはともかくとして、本日はフランスのピレネー地方からの話題です。

 

 今月17日〜29日まで標高2870メートルの山頂でクラシックの演奏会が行われています。

 

 しかも、あのグランドピアノを持ち込んでの演奏会です。


Paris_PicduM.jpg



 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年7月19日に放送) 

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 

 演奏会はロープウェイの中から始まっていました。

 

 本番はあの岩の頂上で行われます。

 

 ここはピク・デュ・ミディ山。毎年一回、こうして演奏会が開かれます。

 

 遠くに見えるピレネー山脈の山並み。100人ほどの観客が美しい音楽に耳を傾けています。

 

 「ただただ素晴らしいの一言です。ピレネー山脈にやってきたのは初めてですが、こんなところでベートーベンが聞けるなんて感激です」と女性。

 

 どうやら観客はフランス人だけではなさそうです。

 

 それにしても、バイオリンやチェロを山頂まで運ぶのは難しいことではありませんが、ピアノはちょっと大変そうです。

 

 でも、ちゃんと麓から山頂までこの日のために運ばれてきたようです。

 

 トラックから降ろされるとそのままゴンドラの中へ。

 

 「ピアノをこんな風に移動させるなんてことはそうそうありませんよ」と係りの方。

 

 ゴンドラに載るくらいですから少し小ぶりのグランドピアノかもしれません。

 

 難しいのは運搬だけではありません。このような自然環境の中で調律するのは簡単ではないでしょう。

 

 「温度、湿度、気圧の問題などでいつもとはちょっと違いますね」と調律士。

 

 こうして演奏会は無事にスタート。

 

 ベートーベンのソナタがピレネー山脈にこだまします。

 

 お天気にも恵まれて、赤い夕日がフィナーレを演出してくれました。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 


 

「今日、インターネットで知り合った男性とデート。二人でコンサートに行くことになった。しかし、あまりに人が多くて彼の姿を見失ってしまった。2時間後、コンサートが終わって出口で待っていると、彼が別の若い女と楽しそうに腕を組んで出てきた[失恋]

 

VDM (Vie de merde)より



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フランスの食のお宝 その3 [ミディ=ピレネー地方]

 シリーズの三回目は、フランス南部カタルーニャ地方の伝統料理ボール・ドゥ・ピコラット(Boles de picolat)を紹介します。

 Paris_Trouillas.jpg


 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年4月6日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが原因のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 お鍋をふたを開けると・・・まるでカレーのよう。

 

 でもカレーではありません。これがボール・ドゥ・ピコラットです。

 

 分かりやすく言うと、ひき肉団子を特製ソースで煮込んだ料理。

 

 「夫がカタルーニャの人なのでこの料理を覚えました」とシルヴィーさん。

 

 この地方では、三世代がテーブルを囲んでよくこの料理を食べるそうです。

 

 ここは遠くに雪を頂くピレネー山脈が見える、人口2000人足らずの小さな村。

 

 シルヴィーさんがつくり方を教えてくれます。まずはひき肉を買いにお肉屋さんへ。

 

 「原則、3分の1が子牛、3分の1が豚、3分の1が牛肉です。これを混ぜて肉団子を作ります」とお肉屋さん。

 

 お肉を手に入れたらいよいよ調理の開始です。

 

 材料はお肉の他に、白いんげん豆、パン粉、玉子、塩・コショウ、ニンニク、パセリ、玉ねぎ、トマト、種なしオリーブ、ジャガイモ、干しセープ茸。

 

 まずはボールにひき肉、みじん切りの玉ねぎとパセリとニンニク、パン粉、玉子を入れてで混ぜ合わせます。

 

 要はハンバーグを作るときの要領ですね。

 

 良くこねたら、ボールの形の肉団子にしていきます。

 

 ここでシルフヴィーさんの義理のお母さん登場。

 

 この肉団子に小麦をまぶす方法は、代々この家に継承されてきました。

 

 「このやり方は私の祖母が教えてくれたんです」と義理のお母さん。

 

 小麦粉の入ったコップに肉団子を入れてシェイクするとまんべんなく小麦粉でコーティングされます。それに形もきれい。

 

 これをお鍋に入れ、周りがこんがりなるくらいに焼きます。

 

 次に、人参、玉ねぎ、パセリを加えたら、最後にトマトを投入。

 

 少し煮立たせたところで、セープ茸、オリーブ、ブーケガルニを加えます。

 

 「これから1時間半ほどコトコトに煮ます」とシルヴィーさん。

 

 最後の最後にジャガイモと白いんげん豆を入れて火を通したら出来上がりです。

 

 いろんな食材が渾然一体となって、おいしそう!


 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 


「今日、僕の彼女はご機嫌斜め。何しろ、コーヒーの中に小麦粉を入れてしまったらしい。同じ色のパッケージの砂糖と小麦を買ってきた僕が悪い!というわけだ」

 

VDM (Vie de merde)より



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スキーと温泉 [ミディ=ピレネー地方]

 先週末のフランスは異例の暖かさだったようです。南仏では25度を記録したとか。

 

 今年の冬はなかなか雪が積もらないと心配するスキー場もあったようです。

 

 特に、ピレネー地方のスキー場は雪に恵まれず、スキー客が減少してしまいました。

 

 そんな中、唯一、賑わっている村があるとか。その理由は・・・。

 

Paris_AxLeThermes.jpg 



 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2016年2月21日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



Pyrénées : du ski et des eaux thermales

 朝9時半。今年も多くのスキーヤーが村にやってきました。

 

 スキー場に入るのに、駅の改札口のようなところを通っていました。

 

 アンドラ公国が目と鼻の先にあるピレネー地方の小さな村アクス=レ=テルム(Ax-les-Thermes)。

 

 人口は1,300人ほどですが、冬のバカンスシーズン中は15,000人に膨れ上がります。

 

 村のホテルではお客様のためにすでに食事の準備が始まっていました。

 

 料理はすべて地元の食材を使って作られます。生ハムも美味しそうです。

 

 村のチーズ屋さんにはこの地方で作られる様々な種類のチーズがすべて揃っています。さすが農業の盛んな地域だけあります。 

 

 しかし、アクス=レ=テルムと言えば、何と言っても温泉と国道20号線が有名。

 

 一日で15,000台の車が通行するという村の真ん中を走る国道20号線の交通量は年々増加し、このままでは耐え切れないとバイパス道路が建設され、間もなく開通する運びとなりました。

 

 「この道路が開通すれば、観光客の皆さんにはさらに気持ちよく来ていただくことができます」と村長さん。

 

 標高2,000メートルのところにあるスキー場は下界の道路事情をよそに、のんびりスキーを楽しむことができます。

 

 「小さなスキー場なので家族連れにはちょうどいいです。あまり混雑してませんしねえ」と子供連れのお母さん。

 

 小さなスキー場ですが、村にとっては800万ユーロ以上の経済効果をもたらしてくれる大事な施設です。

 

 12時30分、スキー場のレストランでランチタイムが始まりました。

 

 こちらのメニューも地元の食材を使ったもの。庶民的な料理ですね。

 

 スキー場の料理と言えばどこも庶民的なものが多いですね。

 

 オーナーのシリルさんはこのお店を改築するのに60万ユーロを投資しました。これからもツーリストが増えると見込んでの投資でした。

 

 17時、スキーヤー達はちょっと吹雪いてきた山を降りて温泉にやってきました。

 

 温泉のためだけに来る人も含めて、毎年15万人がこの温泉を利用するそうです。

 

 「外は寒いですが温泉に入れば暖まれますし、身体もリラックスします」と男性。

 

 日本の温泉は岩を使ったり木を使ったり工夫を凝らしますが、あちらの場合はジャグジーのプールって感じです。

 

 「アクス=レ=テルムの温泉はローマ時代からありました。昔からずっと利用されてきたんです」と温泉の責任者。

 

 通りすがりの人も温泉を味わうことができます。

 

 これ、日本で言うところの“足湯”。考えることは皆同じですね。それとも日本のを真似たのか・・・。

 

 「ええ、暖かくていい気持ちです」と男性。

 

 19時、ホテルのレストランでちょっと豪華な夕食です。

 

 スキーの後は温泉に浸かって筋肉をほぐし、地元の食材を使った美味しい料理を食べる。しかも、交通の便もよさそう。

 

 となると来てみようかという気になります。

 

 

 


******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、スキー旅行の初日。午前11時半、僕はすでに中級コースを2回も滑った。一回目はスキーで、二回目は担架で・・・」

 

 

VDM (Vie de merde)より




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