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聖体の作り方 [アルザス地方]

 キリスト教徒が大多数を占める欧米諸国では復活祭が始まりました。

 いつもの聖金曜日なら、フランスのパリでも大聖堂で “十字架への道” という巡礼の行事が行われるはずでしたが、今はそれができません。

 その代わり、サンルイ島を出発して大聖堂をぐるりと回り、正面広場まで歩くという巡礼が行われたようです。この惨事ではこうなるのも致し方なし。

 さて本日は、そんなキリスト教にまつわるお話です。

 ミサの後で信徒が神父様のところへ行って白いおせんべいのようなものを口に入れてもらう光景をよく目にします。

 あの白いおせんべいがキリストの体を表しているというのは知っていますが、いったい何でできているのか、どうやって作るのかは謎でした。

 しかし、下記のビデオを見ると、それがわかります。

Paris_Rosheim.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年4月19日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 こちらはアルザス地方のロサイム(Rosheim)にあるベネディクト修道院。

 こちらでは修道女たちがキリストの体を表す聖体とよばれるパンを作っています。

 カトリーヌさんが担当しているのは生地作り。小麦粉20キロに対し水20リットルを混ぜて生地を作ります。それ以外のものは何も入れません。ということは味はしないですね。

 出来上がった生地は熱した鉄板に広げられ、同じく熱した鉄板で上からプレスされ焼かれます。

 パリパリに焼きあがった生地を取り出すのはテレーズ=マリーさん。この道30年のベテランです。

 「様々な教会で使っていただくために作っていますが、これには私たちの祈りが込められているのです」

 この修道院で聖体を作り始めたのは1962年のことでした。以来、年間500万箱を製造・出荷しています。

 ベネディクト派だけあって、修道女といえど祈るだけで暮らしているわけではありません。教えに従い、毎日の労働を欠かしません。

 「人は皆、生きるために働き、様々な任務を遂行します。私たちも同様なのです」と修道女。

 修道女の毎日の暮らしはお祈りで始まります。

 こちらのシスター・マリアンヌは86歳の誕生日を迎えたばかり。担当の仕事は聖体の品質管理。この仕事をしながらも神様のこと忘れることはないそうです。

 それはさておき、あの焼きあがった生地は一気にこんな風に丸く型を取られるようです。

 早い話が大量生産。大勢の人に授けるものなので一つ一つ手作りでは追いつかないですね。

 それに修道院の修復のために収益を上げる必要もあります。寄付だけを当てにするのではなく自らも働いて収入を得るということのようです。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、ミサに行った。聖体を授けてもらおうと立ちあがった瞬間、妹が言った。『お姉ちゃん、私の分も一枚もらってきて。お腹ぺこぺこだよ!』」

VDM(Vie de Merde)より



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冬の終わりに咲く花 [アルザス地方]

 トランプ氏がアメリカのテレビでアップルのCEOティム・クックと対談した際に、ティム・クックのことをティム・アップルと呼んだために、SNSでちょっとした騒ぎになっています。

 「ティムの後に素早くクックと言ったが聞こえなかっただけだ」とトランプ氏。

 しかし、そのビデオを見ると・・・→こちら

 クックとは言ってませんねえ〜。何度聞いてもティム・アップルと言ってます。トランプさん、言い間違えたと言えばいいのに。どうでもいいけど。

 さて、昨日の東京のお天気は良かったものの一日中低気圧に覆われていました。

 iPadで気圧を測ってみると、朝は998hPa、お昼には1000hPa、夜には999hPa。とにかく低い!

 そのせいか、なんとなく体が重く、一日中眠い・・・。気持ちとしては高気圧に来てもらった方が気が楽。

 それはともかくとして、ちょうど冬が終わる今頃に咲く花がアーモンドの花。意外なことにその花がフランス北部のアルザス地方で咲いているそうです。

 Paris_Mittelwihr.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2019年3月9日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 風に揺れるアーモンドの花。ここはプロヴァンス???

 いえ、もっと北へ上がったところにあるアルザス地方のミッテルヴィル(Mittelwihr)。この地域だけに現れる微気候のおかげで、本来なら地中海地方で多く生育するアーモンドの木がのびのびと育っています。

 ジャン=ジャックさんが手にしているのはアーモンドの苗木。

 今から40年ほど前、当時ぶどう園を現役で経営していたジャン=ジャックさん、アーモンドの実を植えては苗木を作っていました。

 そしてぶどう畑の周りやあぜ道に苗木を植え始めました。それが年月を経て、このような珍しいアーモンド並木を作ったというわけです。

 これだけ植わっていると収穫量もかなりのものですね。おかげでミッテルヴィルはアーモンドの産地としても知られるようになりました。

 アーモンドをトッピングしたクグロフが美味しそうですねえ〜。食べたい!ついでにワインも飲みたい!

 ぶどう畑の中に立つアーモンドの木。

 ここで収穫されたぶどうから作られるワインの銘柄がMandelberg、そしてここのアーモンドの木から収穫されたアーモンドの銘柄もMandelberg。

 「アーモンドの木はオリーブの木と同様に、ぶどうの木の成長を妨げることはありません。これがリンゴの木だったら大きな影を作ってしまい、たちまちぶどうは育たなくなっていたでしょう」とジャン=ジャックさん。

 なるほど、二つがうまい具合に共存できたということですね。

 あわいピンクの花がどことなく桜の木に似てますね。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、弟に、男の子から花をもらったことは一度もないと言った。すると弟が言った。『お姉ちゃん、大丈夫だよ。誰でも一度は花をもらう日が来るさ。自分のお葬式の日にね』[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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銃撃事件に負けるな! [アルザス地方]

 縮小したようですが、週末もジレ・ジョーヌのデモがあったようです。しつこいですね。

 もういい加減に終わりにしましょうよ。あれだけやってもらったらもう十分でしょう。他国のこととはいえ、気になります。

 さて、月曜日恒例の節約晩ご飯もまた放送がなかったのでお休みです。

 来週に期待しつつ、本日は銃撃事件のあったストラスブールの今の様子をお伝えします。

 大聖堂前の広場で行われていたクリスマスマーケットも無事に再開されたようです。

Paris_Strasbourg.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年12月16日に生放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 検問所に大勢の人たちが並んでいます。クリスマスマーケットが再開されたと聞いてやってきた人たちの列。

 「もちろん銃撃事件が起きたことは知ってますよ。でもクリスマスマーケットは楽しいですし行きたいんです。だから行きます。それだけですよ」と男性。

 土曜日の朝、閉じられていた屋台のシャッターが次々に開けられていきます。

 しかし、お店の方々にとって銃撃事件はまだ生々しく記憶に残っているようです。何しろ3日前のことですから無理もありません。

 「そう簡単には忘れられないですよ。犠牲になった方のことをどうしても考えてしまいます」と男性。

 前日の夜にはマクロン大統領がストラスブールを訪れ、犠牲者に祈りを捧げるとともに市民と言葉を交わしました。

 男の子、泣いてましたね。相当ショックだったんでしょうね。

 そして翌日、徐々に訪れる人の数が増えて、今ではこの賑わいです。いつもの年末の風景が戻ってきました。

 皆さんにとって大事なのは、いつものように変わらず続けること。

 「あんな事件が起きても、私たちを止めることなんてできませんよ。私たちがそうしたいと思えば、そうするまでです」と女性。

 ホットワインが暖かそうですねえ〜。

 「お店を開店させることは私たちストラスブール市民の務めだと思っています。皆さんがこうして来てくれるんですから、中止にするわけにはいかないんです」と男性。

 再開できて本当に良かったですねえ。

 さて、この銃撃事件の後に行われた調査によると、今のマクロン大統領に満足していると答えた人は全体の31%で、前回を2ポイント上回ったそうです。

 大統領就任の翌年の同じ時期のオランドよりは上、サルコジよりは下という結果になったそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、交差点にジレ・ジョーヌのバリケードがあって立ち往生した。そのジレ・ジョーヌの中にうちの会社の従業員を発見。確か、病欠の届け出を出していたような・・・

VDM(Vie de Merde)より



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クリスマスツリーの起源 [アルザス地方]

 ジレ・ジョーヌのデモは今のところ再び行われる予定はないようですが、全ては現地時間の月曜日午後8時行われる大統領のテレビ演説の内容しだいのようです。

 しかし、ジレ・ジョーヌの要求があまりにも茫漠としていて、正直、どうすりゃ満足するの???なのです。マクロンも対応に苦労します。お気の毒。

 気の毒と言えば、繁華街の商店も気の毒。特に略奪被害にあってしまったお店は最悪です。

 書き入れ時に商売はできず、それどころか売るための商品は壊れるか盗まれるかのどちらか。

 デモが行われた期間の売り上げは中小の小売店が40%減、大手の場合が18%減だったそうです。

 デモがひと段落した今も人出は戻っていません。

 さて、今日は、ジレ・ジョーヌのことは忘れて、クリスマスのお話です。

 クリスマスにはモミの木を飾ってお祝いしますが、このツリーのルーツを探ってみましょう。

Paris_Selestat.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年12月7日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ここはアルザス北部のモミの木園です。ある一家がツリーに使うモミの木を買いにやってきました。

 あれこれ見て回った結果、こちらのモミの木に決めました。鉢かなんかに植えてあるのかと思っていたら、なんとその場で伐採!切りたてをご購入になるようです。

 「私が小さい頃は森に行って気に入ったモミの木を持ち帰り、飾り付けをしてツリーにしました。今はこんな具合に手軽に手に入るようになりました」とモミの木園の方。

 一方、アルザス地方南部の都市セレスタにはツリーのルーツと思われるモミの木が飾ってあります。

 ここは聖ジョルジュ教会。装飾の施されたモミの木が天井からぶら下げられています。

 このモミの木の歴史はおよそ500年前に遡ります。初期のツリーはリンゴを飾りつけただけのものでした。その後、紙の造花や甘いお菓子が加わりました。

 「アルザス地方の家は狭かったので、プレゼントの置き場がありませんでした。それで吊り下げたんです。子供たちがモミの木を揺するとプレゼントが上から落ちてくる、そんな仕掛けになっていました」

 このリンゴが今はガラスのボールになったと言われています。

 さて、あのモミの木を購入した家族のお宅を訪ねてみました。

 家族総出の飾りつけも終盤を迎えていました。飾りの中にはお祖母さんの手作りのものもあるようです。

 さあ、最後はカウントダウンで点灯!きれいですねえ〜。

 ツリーのそばにはキリストの誕生を再現したクレッシュも飾られています。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、クリスマスツリーを買ってきた。娘は小さすぎると言い、妻は大きすぎると言う。そして犬は早くもおしっこをひっかけるし、うさぎは針のような葉っぱを食いちぎる。私はと言えば、どこに置けばいいのか途方に暮れている。クリスマス、万歳!

VDM(Vie de Merde)より



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アルザス・ワイン街道 [アルザス地方]

 先日、箱根の温泉に行ってきたのですが、駅に到着した途端、外国人がいっぱいで驚きました。

 人口の半分が外国人観光客?日帰り温泉施設にも団体で来てました。

 先日のニュースで5年の間に230%も増えたと言ってましたが、確かにそれを身を以て体験したのでした。

 さて、月曜日恒例の節約晩ご飯シリーズは今回もお休みです。夏の間は放送が変則的なので早く普通に戻って欲しい!

 それはともかくとして、フランスではそろそろブドウの収穫とワインの仕込みが始まった地域があるそうです。

 暑い夏のせいで例年より早くなっているとか。今年はどんなワインの年になるんでしょう?

 そのワインにちなんで、今日はアルザス・ワイン街道を超高速の2分半で見学してみましょう。

Paris_AlsaceRV.jpg



下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年8月11日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 1953年5月30日、自動車レースがきっかけでこの街道が生まれました。

 2台の車が全長約170キロの街道の北端と南端からそれぞれ同時に走り始め、その2台が出逢ったところで終了。そんなレースだったそうです。

 北端の村がマルレンアイム(Marlenheim)、南端の村がタン(Thann)。ブドウ畑の広がるこの街道には、この二つを含めて全部で103の村があります。

 この街道をゆくならエアコンの効いた自動車が快適ですが、ぶどう園のすぐ近くを自転車でのんびり走るのも楽しいかもしれません。

 ここには年間200万人の観光客がやってくると言います。

 「どのぶどう園にもブドウの実がたわわに実っていて素晴らしいわ」とオランダからの観光客。

 アルザス・ワイン街道には全部で15,000ヘクタールのブドウ畑が広がっています。

 「実際にブドウ園を見学してもらって私たちの仕事がどのようなものかを説明しています。これでアルザスワインを飲みたい思ってくださるとありがたいですね」とワイン農家の方。

 このワイン農家は生産の約半分を海外に輸出しています。

 アルザス・ワイン街道では伝統的なコロンバージュの家の立ち並ぶ小さな村を見学するのも楽しみの一つです。中世の小さな村に迷い込んだような気分になれます。

 そして旅のハイライトは何と言ってもワイン蔵の見学と試飲。

 「この蔵は1616年に作られたものです」と、アメリカ人のツアーグループを案内する蔵元の男性。

 随分古い蔵ですね。アメリカ人の皆さん、興味津々のようです。

 「短い時間でワインを理解してもらうために、要領よくまとめた最小限度の説明をしています」

 このワインツアー、一人当たり80ユーロ(約10,000円)だそうです。

 「前よりずっとアルザスワインのことが分かるようになったと思います」と女性。

 今年も美味しいワインができるといいですね。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、交換留学でアメリカにやってきた。アメリカの高校に行くと、真面目な顔でこう聞かれた。『マイケル・ジャクソンって知ってるか?』『ホットドッグって知ってる?』

VDM(Vie de Merde)より



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最も美しい村3 [アルザス地方]

 シリーズの三回目は、アルザス地方の小さな村ユナヴィール(Hunawihr)を訪ねます。

 人口は約600人、面積が小さいようで、1k㎡あたり142人が住んでる勘定になるようです。

Paris_Hunawihr.jpg



下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年5月16日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ブドウ畑の真ん中にできた小さな集落。それがユナヴィールです。

 アルザス地方によく見られる木骨構造のコロンバージュ様式の家々が、小さな路地に並んでいます。お菓子でてきたお家みたいですねえ〜。

 さて、ブドウ畑ではブドウの木の手入れが続いていました。

 ジャン=リュックさんとその息子さんは代々続いてきたワイン農家を継承してワイン作りに励んでいます。

 「この土地でブドウを栽培し美味しいワインを作ることが我々の生きがいなんです」とジャン=リュックさん。

 「仕事のを手を止めてしばし畑を眺めるといい気分になるんです」と息子さん。

 ユナヴィールが “フランスで最も美しい村” の称号を手にしたのは2003年のこと。ここも観光産業が幅を利かせているのかなと思っていたら、お土産やさんも大型観光バスも見あたりません。

 村人は、手入れの行き届いた古い建物とともに、四季の移り変わりを静かに楽しんでいます。

 「ジェラニウムは夏の花です。こうして四季折々の花を植えて飾るのは村の昔から続いてきた伝統なんです」と村人。

 村には他にはないユニークな商業施設があります。

 ここは、食料品、パン、郵便局等々、暮らしに必要なものがすべて揃ったオールインワンのお店。

 数年前、閉店に追い込まれた食料品店を何んとか存続させようと村人たちががんばったおかげでこの便利なお店が出来たというわけです。

 「村の住人が顔をあわせることのできる場所なんです。今ではコーヒーだって飲めるようになりました」と女性。

 こんな村だったら人ごみをかき分けることも時間に追われることもなくのんびりと散策が楽しめそうです。

 そして、ワインを味わうこともお忘れなく。村には独立系のワイン農家が10軒ほど集まっています。

 「ユナヴィールは “アルザスワイン街道” に含まれていますが、観光地化されたリクヴィールとリボヴィレの2つの村に挟まれて、やや影の薄い村かもしれません」とジャン=リュックさん。

 そんな村にあるレストランChez Suzelでは、地元の郷土料理を出してくれます。

 「自分が生まれた村ですからね。ここで働いていたいんですよ」とオーナー兼料理人のエリックさん。

 ジャガイモ料理が庶民的で美味しそう。そして、アルザス地方の郷土料理といえばこれ、シュクルート。

 「私は大都会の人間ですが、都会とこことでは生活の質がまるで違いますね」と男性。

 ユナヴィールにはお宝がいろいろありますが、その中の一つがこの要塞化された教会です。15世紀に作られました。時計台の針はブドウの実と葉っぱ。

 そして興味深いことに、中世の頃からカトリックとプロテスタントがこの教会を分け合って使っていたそうです。

 昔から争いごとを好まず平和に暮らしてきた村のようです。

 続く・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、引っ越してきたばかりの村を彼女と一緒に一回りしてきた。村に美しい家が並んでいるのを見て彼女が言った。『ねえ、あれ見て。素敵なお屋敷ね』おいおい、あれは教会だよ[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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歴史ある学校4 [アルザス地方]

 小規模ながらも長い歴史のある小学校を訪ねるシリーズも最後になりました。

 今回はフランス北東部アルザス地方の小さな村にある学校を訪ねます。

Paris_Eguisheim.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年9月7日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 こちらがその学校です。なんだか可愛らしい校舎ですね。

 設立されたのは1880年。村の歴史に刻み込まれた学校です。

 100年以上も前から続く学校となると、卒業生の数も相当なもの。

 こちらの女性お二方もその中の一人です。昔の写真を懐かしそうに見ていました。

 卒業して20年になりますが、今もこうして学校は同じ場所にあります。

 「毎日のように学校の前を通りますよ。子供たちが勉強しているのを目にすると昔のことを思い出します」と女性。

 「学校の前で写真を撮ったりしましたね」ともう一人の女性。

 校舎と校庭、学校の作りは100年前と何一つ変わりません。

 入り口には “La Vigne en Fleurs(花咲くブドウ園)” と書かれてあります。

 村はアルザスワイン街道に属し、ワインの産地として知られています。

 教室は明るく機能的にできています。クラスは全部で4クラス。

 「この学校には歴史がありますから、どこか温かいものを感じます」と先生。

 教室の壁には様々なものが貼ってあります。時間割、フランス語の文法、幾何の用語など・・・。

 そして机の横には生徒の名前。これはトマ君の机。

 コロンバージュと呼ばれる木骨構造の家が並ぶエギサイムは、フランスでもっと美しい村の一つです。

 こちらの男性は元校長だった方。

 在職中は校舎の二階にある公務員用住居で暮らしていました。広さは280㎡とかなりの広さだったようです。

 今は改築されて教室に変わってしまいました。

 「こちらに台所があり、その隣にダイニングルームがあって、その奥に風呂場がありました」と元校長。

 こうして時が流れるうちに少し変わったものもありますが、設立当初から変わらず続いてきたものがもう一つありました。

 それは世代から世代へと引き継がれていったことです。

 卒業生が結婚して生まれた子供をこの学校に通わせ、その子供がまた同じように自分の子供を通わせる。

 そうして100年余りの歴史が築かれてきたのです。

 「学校が世代を結ぶ役割を果たしてきたのです。そして村とは切っても切れない関係になったのです」

 まずは教師として、のちに校長として勤務したクロードさん、現在は村長として村の行政を束ねています。

 そしてクロードさんの奥様は、この学校の元生徒さんだそうです。

 一方、こちらの男性二人組は、この学校に通っている頃からの幼馴染だとか。

 休み時間には二人でよく遊んだそうです。

 子供たちの元気な声が響く校庭。これからも同じように歴史を積み重ねていくことになるんでしょうね。

 終わり。



******* フランス人のつぶやき *******


今日、小学校である男の子がいきなり飛びかかってきたので、やりすぎだと言ったら、その子がニンマリしながら言った。『そんなことないよ。あんたのお尻は巨大なトランポリンみたいだ。もう一回やっていい?』

VDM(Vie de Merde)より


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復活祭の子羊 [アルザス地方]

 昨日の東京は暖かいお天気になりました。ふと夏の暑さを想像してしまいました。

 

 これから少しずつ冬物を洗濯してタンスの奥にしまうことになりそうです。

 

 やっぱり、あんなに居座っていた冬はいつの間にか姿を消していました。

 

 さて、昨日はキリストの復活を記念した復活祭の当日でした。

 

 キリスト教徒は、この復活祭の日に子羊を食べてお祝いする習慣があるそうです。

 

 人間の犯した罪のつぐないのために犠牲となった無実のキリストは、ユダヤ伝統の生贄の子羊と同じだと考えられているとか。

 

 そうなら、むしろ羊を食べてはいけないような気がするのですが・・・。ま、とにかく食べるんだそうです。かたいことは言いますまい。

 

 アルザス地方では、この復活祭の日に、子羊の形の甘いお菓子ラマラ(lamala)を食べるそうです。


Paris_Strasbourg.jpg


 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2017年4月14日に放送)( をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



Pâques : la tradition alsacienne du lamala, l'agneau Pascal en biscuit génoise

 パン屋さんの店先に並ぶ粉砂糖のかかったこの子羊がラマラです。

 

 「この羊を食べるのは復活祭だけですからね。だからお店に買いに来たんですよ」と女性。

 

 「見た目もきれいでしょ?」と男性。

 

 「代々家族に伝えられてきた伝統のお菓子ですよ。両親が作ってましたから、今は家内が作ってますよ」と別の男性。

 

 パン屋さんの厨房を訪ねると、この復活祭のお菓子が作られていました。

 

 玉子の白身を固くなるまで泡立てたら、黄身と砂糖を加え小麦粉と混ぜ合わせます。

 

 「ふわっと軽くなるように混ぜ合わせます」

 

 生地ができたら型に入れます。

 

 「こうして焼くとクグロフのようになるんですよ」とパン屋さん。

 

 40分ほどオーブンで焼き、型から取り出します。型はぱかっと真ん中から二つに割れるようになってました。

 

 このお菓子、早い話がスポンジケーキですね。子羊の形をしたスポンジケーキです。

 

 しかしこのスポンジケーキには500年という長い歴史がありました。

 

 ここはパンの家博物館。

 

 「四旬節(復活祭の46日前から復活祭の前日までの期間)には贅沢な食事はできませんから玉子を保存しておくことになります。そして復活祭の日にはこのケーキを作って在庫処分するわけです」と館長さん。

 

 ここには18世紀の型が展示されています。

 

 この型、昔からずっと同じ村スフルナイム(Soufflenheim)で製作されてきました。

 

 こちらはそのアトリエ。4代にわたって続いてきた窯元です。

 

 「この土をこの機械に入れてプレスすると型が出来上がります」と職人さん。

 

 形を整え乾燥させてから焼きます。

 

 「両親から引き継いできた技術ですから、子供にも継いでほしいですね」

 

 この羊の型で作られたラマラは復活祭の朝、こうして食べられているそうです。




******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、復活祭だ。妹がうちで飼っているウサギを、前の晩にオリから出してしまったので、今日は玉子探しではなく、ウサギの糞探しで大変だった[あせあせ(飛び散る汗)]

 

VDM (Vie de merde)より




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聖金曜日 [アルザス地方]

 4月も半分終わったところで、黄金週間が視界に入ってきました。

 

 今年は祝日が1日だけ土曜日と重なってしまったため、ちょっと損した気分ですが、それでも月火と休暇を取れば9連休にできます。

 

 一方、欧米では今がバカンスシーズン。復活祭の休暇です。

 

 真面目に教会に通うか通わないかは別として、祭日や行事やらはすべてキリスト教とは切っても切れない関係です。

 

 昨日は聖金曜日と言って、キリストが十字架に架けられ亡くなった日とされています。

 

 その日、アルザス地方ではこんな行事が行われていました。

 

Paris_Soufelwey.jpg
 


 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2017年4月14日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 

 ここはアルザス地方の町スフェルヴェイエルサイム(Souffelweyersheim)(アルザス地方の町や村の名前は悩ましい(涙)。

 

 まだ暗い中、大勢の人たちが何やら手に持って、周りをはばかることなく音を鳴らしています。

 

 これはクレセル(crécelles)と呼ばれる楽器(要はガラガラのこと)。

 

 「愉快です。音を鳴らして皆を起こすんです。でもそう何回もやるわけじゃないんです」と男の子。

 

 「年に一度だけ、これをするために喜んで早起きするんです」と女性。

 

 「伝統行事の大切さを知らない人には良い機会になると思います」と女の子。

 

 ただいまの時間、午前5時半。

 

 こりゃたまりませんね。寝てる人は絶対起きます。

 

 普通なら窓からどやされるところですが、この日ばかりは誰にも文句を言われることはありません。

 

 集団でいたずらして喜んでいるように見えますが、これはアルザス地方に伝わる、宗教行事の一つなのです。

 

 「聖金曜日には教会の鐘は鳴りません。その代わりに、この音を鳴らして、朝起きる時間だよと教えてあげるんです」

 

 この行事、二日間にわたって行われるそうです。

 

 そして、どういうわけか、アルザス地方とモーゼル県は聖金曜日は祝日でお休みだそうです。他の地方は平日と同じ。

 

 とは言っても、この週は休暇を取っている人が大勢いますから、大して変わらないですね。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、母にバカンスの時の写真を見せた。あまり面白くなさそうなのは飛ばして見せていたら母が言った。『ちょっと、前のを見せて。ここに写ってるデブは誰???』ママ、それはあなたの娘、私ですよ」

 

 

VDM (Vie de merde)より




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冬の終わり春の始まり [アルザス地方]

 今月12日にサウジアラビアの国王が来日するそうじゃないですか!

 

 あの国、国王が移動する際は必ず1000人近くのお付きの人も一緒にやってくるっていう話じゃなかったでしたっけ?と思っていたら、やっぱりそうらしい。

 

 しかも、今回は “アジア諸国歴訪” 。こりゃまた大変ですねえ〜。1000人がひとかたまりになってあちこち移動するとは!

 

 日本を訪問中は都内の高級ホテルは予約で埋まり、高級ハイヤーも抑えてあるとか。

 

 東京にちょっとした経済効果をもたらしてくれそうです。

 

 そういえば、以前、サウジの王様がコートダジュールの別荘で夏休みを過ごしにやってくるっていうんで、いつもなら一般に開放されているビーチを立ち入り禁止にして、国王御一行様だけが使えるようにしてしまい、大顰蹙を買っている一方で、商店街の人たちは売り上げ増を期待して手ぐすね引いて待っている、というようなニュースがあったのを思い出しました。

 

 さて、昨日は、アルザス地方でマルディグラを祝って食べるお菓子を紹介しましたが、この時期、アルザス地方には、また別の伝統行事が行われていました。

 

 冬に別れを告げるちょっと変わった行事、その名も「シーヴシュラーヴ(Schieweschlawe)」。

 

 舌をかみそうな名前の行事ですが、いったいどんなものなんでしょう?


Paris_Offwiller.jpg


 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2017年3月5日に放送)(をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。 



Schieweschlawe : une fête traditionnelle en Alsace pour faire revenir le printemps

 

 あったかそうな焚き火。熱で顔が赤くなってしまいそう。

 

 その燃え盛る炎に、皆さん棒をつっこんでいます。

 

 棒の先には円板がついているようです。

 

 火がついたところで、台座を利用して思い切り遠くに飛ばします。

 

 残念ながら棒の先に残ってしまったり、飛んでも数メートル先というのがほとんど。

 

 でも、見ていると楽しそうですね。何かコツがありそうです。自分でもやってみたくなります。

 

 最後は、あんなに遠くまで飛んで行きました。

 

 この単純な遊びのようなものが “シーヴシュラーヴ” と言う伝統行事です。

 

 四旬節(復活祭の46日前から復活祭の前日まで)の始まる最初の日曜日に、木製の円盤に火を付けて飛ばすんだそうです。

 

 この火のついた円板は太陽の代わり。これで冬を追い払ってしまいます。

 

 この行事が終われば春はもうすぐそこまでやってきています。

 



******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、カナダ人の新入社員が事務所にやってきた。彼は中に入るなり、暖房のスイッチを切って窓を全開にすると言った。『こんな小春日和に窓を閉め切ったままではもったいない!』そんなこと言ったって、外の気温は4℃だよ[あせあせ(飛び散る汗)]

 

 

VDM (Vie de merde)より




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